お部屋探しの知識
賃貸住宅に欲しい設備ランキング~ファミリー編~2024年2月版
2024.02.22
「良い物件を見つけるにはどうしたらよいの?」
初めてのお部屋探しでは不安なことも多いですよね。
特に女性の一人暮らしであれば、なおさらでしょう。
私も初めてのお部屋探しでは何もわからず、
不動産屋さんに勧められるがままという状態でしたが、
いま振り返ると「失敗したかも」と思えることがたくさんあります。
ライフスタイルやシチュエーション、自分のこだわりなどは人それぞれ違うので、
物件探しには「スタンダード」がありません。
ただそれでも「失敗しないためのコツ」はあるんです。
今回の記事では私がこれまでにお部屋探しをしてきた中で、
「こうしたほうがよかった」
「ここは押さえておくべき」
と、いったポイントを整理して、後悔しないためのコツをお伝えしていきます。
物件探しをする際には、”どこのエリアに住みたいのか”ということを最初に明確にしておきましょう。
例えば、通勤・通学にかかる時間で「ドアtoドア(*1)で○分以内」などとして
候補となる駅をいくつかピックアップしていく方法が一般的です。
エリアがある程度絞り込めたら
「そのエリアにどのような物件があるのか」
「同じような間取りの相場はだいたいいくらなのか」
などといった情報を、不動産サイトやアプリを活用して調べておくとよいでしょう。
スーモなどの不動産情報サイトで検索すると、条件に合った物件情報がたくさんでてきます。
こういった間取り図などはなるべくたくさん見ておくことをおすすめします。
同じような条件の相場感などが掴めるようになってきますし、
生活動線がイメージできて、揃えるインテリアや必要な収納などが自然と分かるようになってきます。
知識や情報の収集ができたら、物件探しの具体的な条件をメモに書き出して整理しましょう。
条件としては以下のようなものが挙げられます。
・家賃、初期費用(敷金礼金、仲介手数料など)
・間取り
・最寄り駅からの時間(徒歩10分圏内など)
・収納の数
・築年数やリフォームされているか等
・部屋の階数(例:2階以上など)
・専有面積(例:リビング●畳以上、●㎡以上など)
・キッチン設備
・家具家電付き
そのほかにも「これは譲れない」ということをできる限り細かく書き出しておくのがコツです。
あとから削ることはできますので、とにかく自分の希望の詳細を自身で把握できるようにしておくとよいですよ。
それらに優先順位をつけておくと、窓口で相談する際にイメージを伝えやすくなってベターです。
物件探しをする上で、どんな担当者に相談するかはとても大切です。
こちらの要望や条件を聞かずに、グイグイ進めてくるような担当ではいけないですし、
逆にこちらの言ったことしかやらずに、何も提案してくれない担当者も信頼できません。
そこで、私が思う見分けるポイントをまとめてみました。
・外観や店内の様子
まず、物件情報がたくさん張り付けられた大きなボードを、
歩道にはみ出すような感じで置いている不動産店はイマイチである可能性が高いですね。
公道に看板などを勝手に置くのはルール違反ですから、
それが守れない業者は、そのほかのことについてもルーズである可能性がうかがえます。
また店内が薄暗かったり、整理されていないようなお店もあまりよろしくありませんね。
外観や店内がきちんと整えられていて入りやすい雰囲気の業者のほうが良い、と私は考えます。
・担当者の接客態度
担当者の様子も大切なポイントです。
まずはこちらの要望をきちんと聞いてくれて、それに沿った提案をしてくれるかどうかが一番です。
なかには「まずは申込書を記入して」 などと話をろくに聞きもせずに来店者登録をさせられることもあります。
しかし私の経験上、こちらのペースで進めさせてくれない業者は、物件の提案力もあまり期待できない、と考えています。
まだ探し始めで、漠然とした希望に対しても、
ヒアリングが丁寧にできる担当者であれば、お部屋探しのお手伝いを安心して任せられそうです。
具体的に物件の候補を絞れたら、いよいよ内覧です。
いろいろなお部屋を実際に見ることができるので、私は内覧が大好きです。
でもただ見るだけではダメ。物件情報に記載されていないようなポイントをきちんと自分の目で確認しておきましょう。
できれば物件に案内してもらう際に、自分で駅からの道を歩いてみることをおすすめします。
とはいえ1日で複数のお部屋を回ることもあると思いますので、
その場合は、あとから自分だけでその道を実際に歩いて確かめておいたほうがよいでしょう。
物件情報に記載されている「徒歩●分」は”80m=1分”で換算していて、坂や信号などは無視しています。
そのため大人の男性が早歩きで歩いた時間くらいに考えたほうが良いといわれています。
ちなみに私は+3分で考えることにしています。(実際にそのくらいです)
また物件周辺の道路形状も見ておきましょう。
平坦な道が続くのか坂道が多いのかは現地に行ってみないと分かりません。
実際に住み始めてみると、通勤がしにくかったり、スーパーまでの道なりが大変だったりと
かなり大きな問題となってきますので、ここはけっこう要チェックのポイントです。
さらに周辺のお店の数(スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど)や、街路灯の有無などもチェックしておきましょう。
特に女性の場合は帰り道が真っ暗だと怖い思いをすることも考えられますので、要チェックですよ。
これはすでに様々な情報サイトなどにも書かれていることですが、
日当たりがどの程度なのか、という点は住み始めてからいろいろなことに影響してきます。
洗濯物を干すベランダの日当たりが良いかどうかはもちろんのこと、
お部屋に差し込む日差しが強すぎるor弱すぎる、ということもきちんとチェックしましょう。
朝日が差し込む、あるいは日中は電気をつけなくても生活できる程度の日当たりは健康的な生活には欠かせません。
私は以前、真ん中にリビングダイニングがある2LDKのマンションに住んでいたことがあります。
通りに面したベランダがついている寝室ともう一部屋の日当たりは問題ありませんでしたが、
もっとも長い時間を過ごすリビングダイニングには窓がひとつもない物件でした。
そのため、朝から電気をつけて生活しなければならず、風通しも悪いので夏場はエアコンに頼ることになり、
結果として電気代がかなりかさんでしまっていました。
みなさんはそうならないように必ず日中に内覧をして、しっかりと日当たりをチェックしましょう!
また、内覧の際にはたいてい窓を開けて風通しなどもチェックしますが、
このとき部屋内外のニオイにも気を付けてみましょう。
窓を開けているにもかかわらず部屋のニオイが気になったり、なんとなく湿気を感じたり、
あるいは外から変なニオイが入り込んでくるなど、違和感がある場合は、その物件はやめておいたほうが無難です。
「ルームクリーニングしたばかりなので」とか「住み始めると気にならなくなりますよ」
などという業者の言葉はあてにはなりません。
部屋の向きや日当たりなどを自身でチェックするためにも、なるべく昼間に内覧しておきたいものですね。
住み始めてから防犯対策をするのももちろん大切ですが、
そもそも物件自体の条件が悪い場合は、これらの防犯対策も無意味となってしまいます。
例えば、私が20年ほど前に一人暮らしをしていたアパートは、
・2階建ての1階
・アパートタイプ
・ロフト付き1K
・洗濯機置場がベランダ
の、ようなタイプの部屋でした。
当時の私は「洗濯してから移動しなくて良いし、かえって好都合」などと楽観的にとらえていましたが、実はこれが大間違いでした。
ベランダに置いておいた洗濯機から下着を盗まれてしまうという被害にたびたび遭い、
最終的には警察に通報する事態にまで発展しました。
これ以降、私はマンションやアパートでは2階以上で玄関やベランダが見通しの良い方面に向いているかどうかという点をかなり気にして物件を選ぶようになりました。
最近はあまり見かけなくなりましたが、洗濯機を置くスペースが外に設置されている物件も女性の一人暮らしにはおすすめできませんね。
同じくチェックしておきたいのが郵便受けのタイプと玄関の鍵です。
郵便受けから郵便物を抜き取られてしまったりイタズラされたり、という被害もよくあるそうです。
ストーカー被害を防止するためにも、
外側から簡単に中身を取り出せてしまうようなタイプの郵便受けに気を付けましょう。
また、玄関鍵がピッキングされやすいシリンダータイプの鍵だと心もとないので避けたほうが良いですね。
これらについては、不動産屋さんに相談してみてもよいですね。
交渉次第で家主さんが交換してくれることもありますし、自分で追加・交換することが可能ということもあります。
「防犯については気にしすぎるほどでちょうど良い」と考えて物件選びをすることをおすすめします。
せっかくの内覧なので、なんとなくしか見ないのはもったいないことです。
毎日の生活の基盤となるお部屋ですから、細かい点もチェックしておきましょう。
まずは水回りの様子から。
キッチンや洗面台、トイレやお風呂場などの水回りが使いやすく、お掃除お手入れをしやすい形状になっているかどうかをしっかり確認しましょう。
カビが発生していないかどうかもチェックしておくとよいですよ。
次にベランダです。
可能な範囲で、お隣のベランダをチェックすることをおすすめします。
ベランダにゴミなどを置いてあるような隣人がいると後々トラブルになることが予測されます。
何事もリスク回避が大切です。
お部屋の細部もきちんと見ておきましょう。
間取り図で見ること実際では、雰囲気が違うことがよくありますよね。
違いを感じているポイントは何なのかを確認しておくとよいでしょう。
天井の高さなのか、あるいは収納のサイズ感なのか、全体的に古びた感じなのか等は、内覧でしか分からないポイントです。
自分が快適に暮らせるお部屋を見つけるために大切なのは、
自分自身の理想や希望、そして妥協点をきちんと把握することです。
お部屋探しで何を優先するかは人によって違いますので、
物件探しには「これが正解!」ということはないのです。
後悔しないための準備をきちんとして、良いお部屋と巡り合えるようにしたいものですね。
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