お部屋探しの知識
賃貸住宅に欲しい設備ランキング~ファミリー編~2024年2月版
2024.02.22
引越しをする際の手続きやスケジュールがどのような流れとなるのか、知っていますか?
「不動産屋さんに相談すればなんとかなる」かもしれませんが、やはり自分でもある程度の目算はしておくべきです。手続きなどが遅れてしまうとそのほかのスケジュールも変更を余儀なくされて生活に大きな影響を及ぼすことも。
そうならないためにも、やるべきことを把握して無理のない計画で進めましょう。
おおまかな全体の流れは以下の通りです。
①今住んでいる家の管理会社に退去の連絡をする
②インターネットなどで引越し先の情報収集・物件の目星をつける
③不動産会社へアポイント
④物件の絞り込み・見学→決定
⑤退去する日を決める
⑥新居の契約関連書類を揃える→契約
⑦引っ越し準備(引越し業者の手配など)
情報収集をするにあたっては以下の項目を柱として絞り込みます。
①引越したいエリア
②予算(家賃・契約金・引越し等)
③物件の条件
④引越し予定日
これらがハッキリ決まっていない(もしくは決められない)場合は、いきなり不動産屋さんに行くのではなく、手軽に閲覧できる住宅情報サイトなどで大まかな情報を見ておくとよいでしょう。
ネットでの情報収集を開始してから引越し予定日(入居したい日)までは一般的に40日程度が目安となります。
辞令などで急な引越しをしなければいけないケースもありますが、そうでない場合はあとで後悔することがないよう、物件選びの時間はきちんと確保しておくことがポイントです。
あらかじめ引越しの条件が決まったら、実際に不動産屋さんを訪れます。契約手続きや引越しの段取りについては、不動産屋さんが教えてくれます。
物件が決まってから契約まではだいたい1週間程度、引越しの準備で1週間程度と考えておきましょう。
物件が決まったら、さっそく今住んでいる住居の退去手続きや新居の手続きなどを同時進行で進めます。
実家からの引越しの場合、退去にまつわる手続きは転出届の提出程度となりますが、今住んでいるのが賃貸物件の場合は退去連絡等の手続きが必要です。
【退去手続関連】
・退去連絡をする
退去時は原則として1か月前までに不動産管理会社もしくは大家さんに連絡をします。
・引越し業者を選んで決定
引越し業者を選ぶ際はなるべく複数の業者から相見積を取るようにしましょう。
・電気、ガス、水道の清算は新居の申し込みと同時に済ませるのがおすすめ
電気・ガス・水道の清算連絡時に新居での使用開始申し込みも同時にできることが多いので、確認しておきましょう。電気と水道については引越し当日まで使う可能性が高いので、引越し日程をきちんと伝えておきます。
ガスは開栓する時に立会確認が必要となるので日時の調整をします。
・電話、郵便の手続き
固定電話を契約しているのであれば、電話会社に連絡をして移転の手続きをします。
郵便局で郵便物の転送手続きをすると1年間は新居に転送されます。この間に新住所のお知らせを行きわたらせるようにしましょう。
・インターネットの解約
現在使っているインターネットの解約手続きをします。プロバイダと回線業者が同じ場合は同時に済ませることができますが、違う場合はそれぞれに連絡をしましょう。
解約は基本的に月末で解約とするのが一般的です。(日割り計算ではなく月額使用料として計算されるので)
モデムや光回線終端装置などの返却日程も確認しましょう。
・住民票の異動
まず今住んでいる自治体の役所で「転出証明」を出してもらいます。この際必要なものは身分証明と印鑑です。次に引越し先の自治体にその転出証明を提出して転入手続きが完了します。
・火災保険等の解約
物件によっては不動産業者がやってくれることもありますが、基本的には自分でやる必要があります。
火災保険は引越し先の家に引き継ぐこともできる場合が多いので、火災保険会社に引っ越しすることを伝えて、手続きの方法を確認しましょう。
これを忘れてしまうと、住んでもない家の保険料を支払うことになってしまいますので、しっかりと確認しましょう。
・粗大ごみの処分
引越しの際に出るごみは以下の方法で処分します。
・役所に依頼(有料)
・ごみ処理場に自分で持ち込み(無料)
・不用品引取り業者を手配(有料)
・引越業者がやってくれる場合もある(業者による)
【新居手続関連】
・申し込み、契約
まずは記入した申込書や添付書類に沿って入居審査が行われます。入居審査では「家賃の支払い能力(職業・収入等)」などを中心に1~3日程度の期間で審査を行います。
申し込みの段階ではキャンセルも可能です。
審査承認となったら、不動産屋さんで重要事項説明および契約書への署名・捺印、契約金の入金をします。
契約金は「敷金」「礼金」「初月分の家賃」「火災保険料」などが一般的で、まとまったお金が必要となります。見積もりをとって事前にいくらかかるのかを確認しておきましょう。
【必要書類(例)】
◆契約者
・本人確認書類(運転免許証やパスポート、保険証など)
・在職証明書(一般的には社会保険証を提示)
・収入証明(直近3ヶ月分の給与明細、源泉徴収票、納税証明書など)
・住民票の写し
◆同居人
・住民票
◆連帯保証人(保証会社を使用する場合は不要です)
・印鑑証明書
上記が一般的な必要書類です。
管理会社や家主によって追加で書類が必要な場合、不要なものがある場合があります。
物件によっては、連帯保証人の収入を証明するための書類が必要となる場合もあります。
・インターネットの申込み
回線工事のスケジュールを調整するため、新居引越しが決まったらなるべく早めにインターネットの申込みをしましょう。
物件によっては対応していないプロバイダ・回線があるので、新居のインターネット環境については不動産管理会社に確認する必要があります。
・電気、ガス、水道の申し込み
退去する時に合わせて行うと、1回の手続きで終わります。
また、ガスの開栓は立会いが必要です。ガス業者と日程の調整をしましょう。
この時にガスコンロなどを準備しておくと、開栓と一緒に機器のチェックもしてくれます。
ガスコンロが持ち込みの場合は、早めに準備しておくと良いですね。
・駐車場の契約
物件に駐車場がついていない場合は、近隣の月極駐車場を探しておきましょう。不動産屋さんによっては近所の駐車場状況を教えてくれる場合もありますが、駐車場については業者間のネットワークが存在しないため、基本的には自分で探す必要があります。
引越しの当日から駐車できるように契約をしておく必要があります。
・新居の採寸
家具・家電、カーテンなどの採寸は、必ず現地で行いましょう。図面から計算をすると、壁の厚みの影響で、数センチずれることがあります。
採寸するタイミングで大型家具・家電(ベッド、冷蔵庫、洗濯機など)の配置も測りながら確認しておきましょう。
鍵交換やルームクリーニングのタイミングなどによって、物件に入れなくなる日がありますので、事前に不動産業者に相談して日程を調整しておくと良いです。
・配送される家具・家電の日程調整
引越し当日に大型家具・家電の配送や設置を手配する場合、引越し業者の作業とバッティングしてしまうと現場が混乱してしまい、ミスやトラブルにつながりかねません。(実際にこのようなケースはよくあります)
エアコンなど設置作業に時間がかかるものは、引越し業者が帰ったあとに入れるよう調整しておきましょう。
物件探しから引越しまでは、だいたい1か月~2か月間という短い期間で様々な手続きや準備、手配等が必要となります。しかもどれも非常に重要なものばかりなので、忘れてしまったりミスがあったりすると、後々面倒なことになってしまうことも。
契約や引越しの流れを把握して確実に進めるためにも、自分なりのTo DOリストを作ってチェックしていくと安心ですよ。
分からないことは何でも不動産屋さんに相談して、スムーズにお引越しを進めましょう。
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