築年数は重要ではない?良い物件と出会うために知っておくべき“築年数”のホント

2018.12.18

綺麗で、スタイリッシュで、広い部屋・・・できるなら、少しでも自分の理想に近いお部屋を選びたいものですよね。良い物件を探す際に、気になってくる要素の一つが、「築年数」。

築年数が浅い=良い物件と考えている人もいるかもしれませんが、実際には、築年数はそこまで重要ではありません。

ここでは、築年数で異なる物件の違いや、良い物件の要素、などについてご紹介していきます。

 

築年数が新しい、古いで変わる要素って何?

築年数が新しい、古いで異なる物件の違いは、大きく分けて3つ。
①家賃
②設備
③耐震性の違い、です。
この3つの違いについて、より詳しくご紹介していきます。

 

①家賃面

まず、築年数により物件の家賃が異なってきます。
建物が建設されてから、どれくらい経っているかの経過年数を示すのが築年数。

建設されてから時間が経てば経つほど、風や雨などによる外観の経年劣化、また室内の設備に支障が出てくるなどが発生します。

そのため、築年数が古い物件と、築年数が新しい物件で比較すると、築年数が古い物件の方が安い傾向にあります。

築年数が古い物件でも、リフォームやリノベーションなどが行われている物件に関しては、築年数が古い物件と比較し少し賃料は高くなります。

 

②設備

築年数が浅い物件は、比較的新しい設備が整っていることが多いです。
マンションの共用部の設備で例を挙げると、築年数が浅い物件の場合、オートロックが付いている、エントランスに防犯カメラが付いている、エレベーターが付いている、などです。

家の中の設備の場合、例えばキッチンは最新のIHクッキングヒーターが取り付けられていたり、お風呂場に浴室乾燥機があったり、モニター付きのインターフォンが備わっていたりします。

また、壁の中に含まれている断熱材が十分に備わっており、部屋の中の温度も、築年数が浅い物件の方が、築年数が浅い物件よりも温かく感じる可能性もあります。

家の中の設備については、築年数が古い物件でもリノベーションやリフォームなどを行い、新しい設備を整えている物件もありますので、築年数により絶対的に設備が異なるとは言い切れません。

しかし、工事などを迅速に行い辛い、マンションなどの共用部分は、築年数が浅い物件の方が設備が整い、住み心地の環境は変わってくると言えるでしょう。

 

③耐震性

1981年以降に建築された建物(2018年時点では築37年以上)か、それ以下の建物かにより、その物件の耐震レベル異なる可能性があります。

1981年に建築基準法が改正されました。1981年以降に建設された物件を「新耐震」と呼び、それ以前に建築された物件を「旧耐震」と呼んでおり、耐震基準が異なってくるためです。

しかし、実際には37年以上の築年数の物件のものはそこまで多くないですし、37年以下の場合は新耐震基準で建設されているため、そこまでの不安要素には繋がりません。

また、耐震は地盤の違いや建物の構造などにも関連するため、一概に築年数で判断できないことも事実です。

 

築年数は何年までが良い物件、何年以上が避けたい物件?

比較的、部屋の設備も新しく、綺麗で暮らしやすいと感じる物件=人気の高い物件は、一般的には築年数が10年くらいまでと言われています。

キッチンやお風呂などの水回りの設備は、約15年から20年程度で劣化してしまうため、それ以下の10年程度の築年数が良しとされているようです。

しかし、中には10年以下ですでに劣化が始まっている物件もあります。
マンションは建築後6年ほどで外壁のメンテナンスなどが必要になってきます。

頻繁にメンテナンスを行っていない場合には、例え築10年以下であっても、劣化が進んでいる建物もあります。特に共用部は劣化の進みが内部の劣化より早いため、10年以下の建物は比較的綺麗で新しそう、という認識に相違が出てくる場合もあります。

 

築浅=良い物件は否!築年数以外に見るべき重要ポイントとは?

築年数が浅い物件の設備も良く、住み心地が良いと言えます。
しかし、築年数だけで物件の良し悪しを決定するのは難しいと言えます。
では、何をポイントに物件を選ぶべきでしょうか。ここで詳しくご説明します。

 

①重要視すべきは築年数ではなくメンテナンス体制

築年数が10年以内かどうか、などで具体的な年数を定めて物件探しを行うのも良いでしょう。しかし重要視すべき点は築年数だけでなく、その物件のメンテナンス体制も見るようにしましょう。

具体的には、どれくらいの頻度で、どの場所をメンテナンスしているか、を確認することです。
その情報は不動産が持っているので聞いてみるか、または、管理人さんが把握している限りで、リフォームの履歴をざっくり確認してみると良いでしょう。

また、部屋の内覧時に壁や床、その他の設備に傷や汚れがそのままの状態になっていないかなど、目を光らせて管理体制が不十分ではないか、を確認してみましょう。

 

②築古でリフォーム済み物件のメリット

築年数が浅い物件だけが、設備が整っていて良い物件という訳ではありません。築年数が古くとも、リフォームやリノベーションにより、しっかり設備が整っていて、古さを感じられないスタイリッシュな物件も中にはあります。

築年数の浅い物件と古い物件で比較を行うと、設備の違いがなく、生活する上での差も感じないのにも関わらず、築年数が浅いだけで価格が安くなっている物件も多数あります。
同条件であれば、価格が安いほうがお得ですよね。

築年数が浅いものだけを視野に入れていると、選択幅が狭くなり、せっかくのお得な情報も耳に入ってこなくなることも。なるべくであれば、築年数だけでなく、前述したように管理体制などにも注目して、物件の選択幅を広げてみてください。

 

まとめ

築年数が浅い物件は、設備も良く、住み心地の良い家である可能性が高いことは事実ですが、築年数だけで判断して、探す物件を狭めてしまうのは勿体無いと思います。

中には、築年数10年以内に当てはまらないにしても、リフォーム済みで新築と同様レベルで設備も良く、価格が安い物件もあるかもしれません。

築年数以外のポイントもしっかり確認し、探す物件の選択幅を広げてみてくださいね。

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