マチのコラム
2021.02.03
お部屋を探していれば一度は「ユニットバス」というワードを耳にしたことがあるかと思います。間取りに【UB】と記載されているのを見たこともあるのではないでしょうか?
ユニットバスと聞いて、響きだけでなんとなく「トイレが一緒になっている」とか「ビジネスホテルみたいに狭い」と思い込んではいませんか?今回は分かっているようで意外にも勘違いしている人が多い「ユニットバス」の基本のキを解説していきます!
まず大前提とて、ユニットバス=バストイレが一緒というわけではありません!そもそもユニットバスとは、浴槽や床など浴室全体がひとつのパーツとして作られ、設置されたもののことを指します。つまり、お風呂に洗面台があるか、トイレが一緒かどうかなど「どんな設備が入っているか」ということとは無関係なんです。
むしろ、現在は新築マンションなどを始めほとんどの物件のお風呂が「ユニットバス」を採用しています。昔ながらのタイル張りの「在来工法」と呼ばれ、今ではほとんど見ることがありません
◎また在来工法に比べ、ひとつの空間を工場で製造しはめ込むような形でつくられているユニットバスは、気密性が高いため冬でも冷えにくく、品質にムラがないというメリットもあります。ですから間取りに「UB」と記されているだけで「トイレがお風呂にある」と決めつけて、その物件を諦めてしまうのはとても勿体ないですよ!
とは言え「ユニットバス」の中にはトイレが一緒のものや洗面が一緒のものが含まれています。自分に合った浴室を選ぶためにも、続いてはユニットバスにどんなタイプがあるのかを見ていきましょう。
ユニットバスには「一点ユニット」「二点ユニット」と「三点ユニット」の二種類が存在しています。
・一点ユニット=<お風呂・洗面台・トイレ>がすべて独立
・二点ユニット=<お風呂・洗面台>が一緒。
・三点ユニット=<お風呂・洗面台・トイレ>が一緒。
多くの人が避けるのが後者の<お風呂・洗面所・トイレ>が一緒になっている「三点ユニット」かと思います。たしかに「お風呂とトイレは分けておきたい」という方の気持ちも分からなくはないのですが、三点ユニットも実は悪いところばかりというわけでもないんですよ。イメージだけで敬遠してしまうのは勿体ないかもしれません!
*ちなみに、一点ユニットという言葉はあまり一般的ではなく、「三点セパレート」と呼ばれることが多いです。この言葉もあたまの隅に入れておくと良いかもしれません。
三点ユニットの場合、もちろんお風呂とトイレが一緒であることや、洗面用具やトイレマットなどを置きにくい環境にはなります。ただ、もともとトイレや洗面にそんなにものを置かない方であれば、あえて三点ユニットを選ぶのも賢い選択かもしれません。
メリット①家賃がとにかく安い!
大手不動産サイトSUUMOさんの2017年の調査によると、お部屋探しをする際、約8割の人が[バストイレ別]を条件にお部屋を探しているんだとか。逆に言えば「バストイレが一緒でもいい」と思っている人は残りの2割。反響が少ない分、オーナーさんも大幅に家賃を下げる傾向にあり、相場に比べて5,000円前後下がると言われています。
引用:【賃貸一人暮らし調査[2] バス・トイレは一緒でもいい? 別がいい?】
その昔、会社の寮としてたくさん作られた三点ユニット物件ですが、現在はきれいにリノベーションされ貸しに出されているので、3点ユニット=古いというわけでもないんです。むしろ相場より安く、きれいなリノベーション物件を見つけることができる穴場とも言えますよ!
メリット②水洗い掃除がしやすい
お風呂とトイレが一緒なので、床も便器もお風呂掃除のついでにシャワーでささっと洗い流しお掃除ができます。とはいえ先述した通り、トイレマットや洗面用品を置く場合はいちいち物をどかして掃除しなければならないのでそれほどメリットとは言えないかもしれません。逆に言えばトイレや洗い場に物を置かない人や基本的に入浴をシャワーで済ませてしまう人には三点ユニットをおすすめします!
◎もしも洗面台とお風呂を一緒にすることに不便を感じる場合は洗面台の機能をキッチンに持たせて、ユニットバスの洗面台はあまり使わないというのもひとつの方法ですよ♪
自分にあったお風呂のタイプが分かったところで、次はお部屋の探し方!目的のお部屋を探し出すための検索方法を解説します。
【バストイレ別】のみで検索すると、トイレとバスが別になっているものが全て出てきてしまうため[お風呂・洗面所・トイレすべて独立]の「三点セパレート」タイプのお部屋も[洗面所・お風呂は一緒でトイレのみ独立]の「二点ユニット」タイプのお部屋も両方出てきてしまいます。
◎なので[お風呂・洗面所・トイレすべて独立]お部屋を希望している場合は【バストイレ別】に加え【独立洗面台】という項目にもチェックした上で検索してみて下さいね。
△ただこの条件で検索した場合、[洗面台が独立している物件]すべてが該当することになるので洗面台が廊下にあったり、キッチンの横にあったりパターンは様々。洗面台が独立していると聞くと、なんとなく洗面台が浴室の横にあって脱衣所の役割も兼ね備えられていると思い込みがちですが、独立洗面台あり=脱衣所があるというわけではないので気を付けて下さいね。
続いては上記の点もふまえ【バストイレ別】【独立洗面台】に加え【脱衣所】のあるお部屋を探す場合のちょっとしたコツをご紹介いたします。
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①まずはSUUMOやホームズなど
お部屋探しのサイトをパソコンで開きます。
②「キーワード検索」から【脱衣所】と入力。
検索して物件一覧を出します。
③検索結果一覧の画面横に「さらに絞り込む」
という欄が出るので希望の条件を入力し検索!
[バストイレ別、独立洗面、脱衣所付き]の物件が
見つかりますよ。
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*スマホからパソコン用の画面を見ることもできますが、どうしても文字が小さくなったり画面がごちゃついてみにくくなってしまうので、できればパソコンやタブレットなどからの検索をおすすめします!
まずは自分に合ったお風呂のタイプを決めるところから考えてみましょう。不便がないのであれば、コスパ重視であえて三点ユニットのお風呂を選ぶのもアリかと思います!ただ、お風呂やトイレや洗面の位置はあとから後悔しても絶対に変えることができませんので、安さだけで決めてしまうのは絶対NGですよ。お部屋を探す際はぜひ今回ご紹介した方法を参考にしてみて下さいね♪
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