お部屋探しの知識
賃貸住宅に欲しい設備ランキング~ファミリー編~2024年2月版
2024.02.22
一人暮らしを始めるときには、引越し費用や家具家電の購入費用、契約費用などの初期費用がかかります。その中でも始めて聞く言葉が多く戸惑ってしまいがちなのが「契約費用」の内訳ですよね。そこで今回は、一人暮らしにかかる3つの「初期費用」と、その中での複雑な「契約費用」をご紹介したいと思います。さらに、家賃5万円の場合にかかる契約費用のシミュレーションも掲載していますのでご覧ください。
物件を探すときに目が行きがちなのが「家賃」だと思います。しかし、一人暮らしを始めるには、家賃以外にも「初期費用」として様々なお金がかかってくるのです。
大きく分けると、以下の3つになります。
① 引越し費用
② 物件の契約費用
③ 家具家電や日用品の購入費用
引っ越し費用は様々なプランが用意されていて料金体系が明確ですよね。「見積もりを取り、一番安いところに決める」というのが一般的で、とても分かりやすいと思います。
家具家電の購入費用も、価格比較サイト等を活用すれば、大体の金額を算出することができますね。
しかし、この中の「②物件の契約費用」は始めて耳にする言葉も多く、始めて一人暮らしを経験される方にとってはどのようなことに費用がかかるのか想像が付かないのでは無いでしょうか。物件の契約費用をしっかり把握しておくことで不動産会社へ足を運んだときにもスムーズに話を進めることができますし、相場に合った交渉をして契約費用を節約することも可能になります。
それでは、契約費用の種類と具体的な相場と内訳についてみていきましょう。
実際の契約費用はどのくらいかかるのでしょうか。それぞれの費用の意味と相場を理解しておきましょう。
▼契約費用の内訳と相場
【敷金・礼金】
■敷金
敷金とは、部屋を借りる人が大家さんに預けておく保証金のことです。部屋を退去する際に原状回復や清算できていない家賃などに使います。部屋を綺麗に使っていればかかる費用も少ないので、そのまま返金されることもあります。敷金の相場は家賃の1~2カ月分が目安となっています。
■礼金
礼金とは、住まわせてもらうお礼として大家さんへ支払うお金のことです。敷金のように退去時に返金されることはありません。礼金の相場は家賃の1か月分が目安ですが、最近は礼金ナシ物件が増えてきている傾向にあります。名古屋では敷金2ヶ月、礼金0ヶ月物件が多いようです。
【前家賃】
■前家賃、日割り家賃
家賃は基本的に「前払い」なので、初期費用として1ヶ月分の家賃を最初に支払います。4月1日に入居するなら4月のひと月分。4月15日に入居する場合は4月分の日割り家賃(約半月分)+5月分の前家賃が必要になります。
【手数料】
■仲介手数料
大家さんとの仲介をする不動産会社に対して支払う手数料です。部屋の内覧や契約手続き、入居審査、大家さんへの家賃交渉などの対価として支払います。相場は家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分が目安で、来店するだけなら払う必要はありません。実際に部屋の契約が決まった場合に支払います。
入居審査、大家さんへの家賃交渉などの対価として支払います。相場は家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分が目安で、来店するだけなら払う必要はありません。実際に部屋の契約が決まった場合に支払います。
【その他初期費用】
■管理費、共益費
共用スペースの維持や、建物全体の管理に対して支払う費用です。家賃のように毎月かかります。そのため、前家賃と同じように1ヶ月分、または1ヶ月分+日割り分が初期費用に加算されます。相場はアパートタイプで3000円~5000円、マンションタイプで5000円~8000円が目安です。
■火災保険料
火災保険料とは、自分や同じ物件に住む人が原因の火災によって出た損失を補償してくれる保険に対して払うお金です。1年〜2年に1度更新があり、1人暮らしの場合は15000円~20000円が目安となっています。
■鍵交換費用
鍵交換費用とは、防犯上入居時に鍵を交換する際の費用です。この費用は大家さんが負担する場合と、借主が負担する場合があり、物件によって違います。事前にどちらが負担をするのか確認するようにしましょう。鍵の種類にもよりますが、費用の相場は15000円~20000円です。
■保証会社利用料
連帯保証人となってくれる人がいない場合、保証人の代わりとなってくれる会社へ払う費用です。費用の相場は家賃50%~100%が目安。契約内容にもよりますが、1年毎、または2年の契約更新毎に払う必要があります。
それでは、家賃5万円の物件だと大体どのくらいの契約費用がかかるのか、シミュレーションをしてみたいと思います。
▼実際にある1Rマンション「グレイス吹上805号室」の例をあげてみましょう。
グレイス吹上805号室(家賃5万円)の場合 | ||
金額 | 備考 | |
敷金 | 50,000円 | |
礼金 | 50,000円 | |
火災保険料 | 15,000円 | 2年更新 |
保証会社保証料 | 28,000円 | 以降1年毎に10,000円 |
仲介手数料 | 54,000円 | |
初月分家賃 | 50,000円 | |
初月分共益費 | 6,000円 | |
合計 | 253,000円 |
このように、初期費用の相場は家賃5万円の物件で25万円程度。家賃の5~6倍が目安となります。これ以外にも、物件によって鍵交換費用や駐車場の費用がかかることもありますし、保証人になってくれる人がいれば保証会社保証料は不要になったりします。
このように、変動しやすい上にサイトの物件情報には載っていない項目もあるので、直接不動産会社へ行って確認することが大切です。
初期費用は、家賃5万円の物件で少なくとも25万円程度はかかりますので、まとめて払ってしまうと後の生活が厳しい・・・ということもありますよね。
その際に活躍するのが「分割払い」です。
初期費用がクレジットカードで支払える場合は、自分で支払い回数を設定することで分割払いが可能になります。しかし、クレジットカード支払いに対応していない大家さんや不動産会社もあるので、必ず事前に確認しておきましょう。また、現金での分割払いは貸し主へのリスクが高いのでほぼ対応していないと思った方が良さそうです。
クレジットカードの分割を利用する際にも、3回以上の分割やリボ払いは手数料がかかってしまい総支払額は多くなります。そのため、節約のためにはできるだけ一括で支払える範囲の家賃の物件を選びましょう。
以上、一人暮らしの際にかかる契約費用の相場と内訳、家賃5万円の物件の契約費用シミュレーションをご紹介しました。
敷金・礼金やその他初期費用は、ちょっとしたコツをつかんで交渉することで下げることも可能ですので、以下の記事も是非読んでみてください。しっかりと初期費用を把握して節約し、一人暮らし後の生活に余裕が持てるようにしましょう。
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