お部屋探しの知識
賃貸住宅に欲しい設備ランキング~ファミリー編~2024年2月版
2024.02.22
一人暮らしで気になることといえば、やはり「お金のこと」でしょう。
食費や家賃だけでなく光熱費や水道代も毎月かかる支出ですが、これもできれば安く済ませたいものです。
今回は「ガス併用 or オール電化」に注目して、簡単にできる節約術を解説します。
まずはガス併用の場合について見ていきましょう。ガス代は冬場の使用量が上がるので年間で変動しますが、大体1ヶ月あたり3,000円~4,000円前後が相場のようです。また使用しているガスが都市ガスなのかプロパンガスなのか、という点でも1か月の支出額は変わってきます。
都市ガスは、公共料金となるためプロパンガスと比べると基本使用料金等が安めです。一方プロパンガスはガス会社によって値段は変わるものの、定期点検やプロパンの交換など、都市ガスに比べると経費がかかるのでその分基本使用料等が高めに設定されています。しかし使用するガスの種類は物件によりますので、賃貸の場合は、自分で変更することはできません。
戸建てや分譲マンションなどで増えているのがオール電化の家です。オール電化とはその名の通り、給湯やコンロなどの全てが電力でまかなわれています。最近では一人暮らし向けのアパートやマンションでもオール電化の物件は増えてきており、火事の心配が軽減される、災害時の復旧が早いといった理由もメリットのひとつです。
ここで気になるのが、「オール電化とガス併用ではどちらがお得なのか?」ということ。
まず基本使用料の点で考えると、オール電化の場合は電気のみの基本使用料ですが、電気とガス併用の場合は当然2つの基本使用料がかかります。そのため、基本使用料の点ではオール電化の方がお得と言えます。使用料に関しては、よく使う時間帯によって大きな差が出ます。電力の場合、昼間の時間帯は料金が高く、夜は使用料が安いプランが多いので、お昼に料理などの家事をすることや、お風呂に入ることが多い方にはオール電化はおすすめできません。逆に夜間や深夜帯に多いのであれば、ガスの場合とさほど変わらないようです。
一概にどちらがお得とは言い切れないものの、深夜電力を活用できるのであれば、基本使用料分、オール電化の方がお得になるようです。また、現在は電力自由化が施行され、自分で電力会社を選ぶことができます。自分に合った電力会社を選べば、さらなる節約に繋がりますよ。
参考記事:https://enechange.jp/articles/ampere-check
前のトピックで、オール電化の場合の方が光熱費を節約できる余地が大きいことを知っていただけたと思いますが、ガスの場合はどのように節約すれば良いのでしょうか?今日からでもできる節約術を下記にご紹介させていただきます。
一人暮らしの必須アイテムともいえるのが「電子レンジ」です。「いやいや、コンビニ弁当を温めるのに毎日使っているし」と思ったアナタ。電子レンジをもっと活用できるとガス代だけでなく時間の節約にもつながるんです。
電子レンジはいうまでもなく、とても優秀な調理家電。出来あがった料理を温めるだけに使うのはもったいないですね。自炊を敬遠してしまう理由として「時間がかかる」「洗いものが面倒くさい」などが挙げられますが、電子レンジを使うとこのあたりの問題も解決できてしまいます。
切った野菜を電子レンジでチンしてマヨネーズやドレッシングをかけるだけで温野菜サラダの出来上がりです。カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理も、あらかじめレンジで具材を加熱しておくと、煮込む時間が短くてすむので、時短かつガス代の節約にもなりますし100円ショップで売られている電子レンジ用調理グッズを使えば、お鍋やコンロを使わずに電子レンジだけで煮込み料理やパスタを作れちゃいます。このような調理グッズはそのまま食卓で使えることも多いので、洗いものも少なくなり、時短+ガス代節約もラクラクです。
“電子レンジは電気代が高い”というイメージも根強くありますが、家庭用の電子レンジ(700W)だと、1分間の温めで約0.25円程度です。電子レンジを上手に活用することが節約のカギですね。
毎日の生活の中でお風呂をはじめ、お湯を使うことは多いため、ここを節約できれば光熱費の負担を軽くすることが可能です。そのカギを握るのが給湯器です。
給湯器には大きく分けて2種類あります。
①高温のお湯をタンクに蓄えていて、使う時に水と混ぜることで設定温度のお湯を供給するタイプ(電気温水器などに多い)
②瞬間的に水を設定温度に温めてお湯を供給するタイプ(ガス給湯器に多い)
瞬間的に沸かすタイプのガス給湯器は節約方法が簡単で、給湯温度をできるだけ低く設定したり、お湯を使わない時には設定リモコンの電源を切ったりすればかなりの節約になります。例えば30度のお湯を1分使った場合と40度のお湯を1分使った場合では大体2倍くらいガス料金が違ってきます。(地方プロパンガスの場合)1~2℃程度下げるだけでも年間で考えると数千円は節約ができるでしょう。
お湯をタンク内に溜めているタイプの給湯器は、手元で温度調節をしても節約効果は得られません。タンク内で70~90℃くらいに温めたお湯を、水と混ぜることで設定温度にしています。そのためどれだけ手元で温度調節をしても光熱費の節約にはつながらないのです。このタイプの給湯器は給湯器本体の設定温度を変更する必要があります。
給湯器のタイプに寄りますが、「タンク設定」や「沸き上げ温度設定」という名目で設定できることが多いようです。お手元の説明書を参考に、自分に合った設定に変更しましょう。また給湯器の中にはお風呂を沸かした後、しばらく自動で保温する機能がついているものもあります。帰宅時間がバラバラな家族が何人かいる場合はとても便利な機能ですが、一人暮らしにはあまり必要ありませんね。追い炊き機能も同じです。こちらもお湯が沸いたらすぐに入浴すればよいだけのこと。
節約したいのであれば、必要のない機能は切っておくことをおすすめします。
オール電化、ガスのどちらを使う場合でも調理・入浴というポイントを見直すことで節約が可能です。毎日の生活サイクルの中で「これなら自分でもできそう」と思うものをいくつか取り入れてみましょう。節約のコツは「無理をしないこと」です。ストレスなく続けていくことが成功のカギ。肩の力を抜いて今日から始めてみましょう。
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