コトのコラム
2020.12.24
ひとり暮らしをするにあたって気になるのが月々の出費です。当然、できるだけ節約して出費を抑えたいところですよね。そこで今回は電気代に着目して、ひとり暮らしの平均的な出費額や節約方法について詳しく解説していきます。
電気代は、夏と冬でエアコン使用率が上がるため時期によって支出額が変動しますが、概ね3,000円前後という感じになるでしょう。
毎月の使用料について考える機会はあっても、契約アンペアのことまでは把握していないという人も少なくないのではないでしょうか。
電気の契約アンペア数は、簡単にいうと一度に使用できる電気量のことです。この数字が高ければ高いほど多くの電気を使うことができますが、当然料金も高くなります。それぞれの部屋でエアコンなどを同時に使うようなファミリー世帯であれば、40Aが一般的な契約アンペア数です。
つまり、一度にたくさんの電気量を使うことがないワンルーム・ひとり暮らしの場合は15A、20Aが平均的といえるわけです。電気代の節約を考えるのであれば、まずは電気料金の請求書をよく確認してみましょう。契約アンペア数が高すぎる場合は、これ変更することから始めるとよいかもしれませんね。
ひとり暮らしを始めるにあたって新たに家電製品を買いそろえる人も多いでしょう。出費を抑えるために、実家で使わなくなったちょっぴり古めの家電をそのまま使おう!というものもちろんダメではありません。しかし、毎月の電気代を節約したいと思うのであれば「ちょっと待った!」です。
最新家電の購入価格自体は高いのですが、省エネの性能が優れているため消費電力が抑えられるという利点があります。家電製品で電気代がかかるものの代表格としてはエアコンなどが挙げられますが、例えば15年前のエアコンと最新のエアコンでは起動時に消費される電力量が相当違うので、機種によっては年間で電気代が20,000円以上も違うこともあるようです。
それぞれ機種によって違いはありますが、何年か使えば電気代の差額だけで元が取れてしまうわけですね。他にも冷蔵庫など、生活費必要不可欠な家電については消費電力のことも考えて省エネ性能の優れたものを使用すれば、長い目で見た場合、電気代の節約に大きく貢献するでしょう。
電気代の節約を考えるのであれば、エアコンも賢く使うべきです。
エアコンは起動時に一番電力を消費するといわれています。これは夏場の上がりきった室温を設定温度まで一気に下げるためにかなりパワーが必要となるからです。環境省が推奨するとおり設定温度を28℃にしておければよいのですが、これが体感的に涼しく感じないという声も多く聞かれます。
この推奨設定28℃というのは、あくまでも目安でしかなく、エアコンを使う環境や機種によりしっかりと冷房効果があるかどうかはまちまちともいわれます。電気代の節約と効率的なクーラー効果を考えるのであれば「自動運転」機能がおすすめ。「自動運転」モードを使うと、エアコン自体が室温を感知してある程度涼しくなったのちに強弱を自動で調節してくれますので、もっとも効率的なのです。
また人気の高いロフトタイプの物件では、天井が高くなるため部屋の空気を効率的に暖めたり冷やしたりする工夫が必要となります。この場合、空気を循環させるためにサーキュレーターを使うのがおすすめです。もちろん扇風機でも代用できます。
待機電力とは使っていない時でも常時コンセントを挿しっぱなしにしていてかかってしまう電力のことです。使用していない時はなるべくこまめにコンセントを抜くようにすると、この待機電力がかからずに済みます。とはいえ、いちいち抜き差しするのはとても面倒ですよね。
これを解決してくれるのが「節電タップ」です。コンセントを挿しっぱなしにしていても電力のオンオフがスイッチだけでできてしまう便利なアイテムです。家電量販店やホームセンターですぐに手に入るものなので、手軽に取り入れられる節電グッズとして活用してみてはいかがでしょう。
ひとり暮らしで自炊をするとどうしても作りすぎてしまうことがあります。
3合炊き程度の小さな炊飯器を使っていても、1回の食事分だけ炊くのはなかなか難しく、炊飯器の中で「保温」状態で数時間放置してしまうことも多いのではないでしょうか。ただ、当然のことながら「保温」でも電力はどんどん消費されてしまいます。
ご飯炊きは「たくさん炊いてすぐに冷凍保存」がとってもおすすめです。ポイントは「炊きたてのアツアツをすぐに小分けにしてラップする」ということです。冷ご飯にすると水分まで蒸発してしまい、お米の美味しさが損なわれてしまいます。ふっくらとご飯が炊き上がったら、すぐに茶碗1杯程度(150g~200g)ずつラップで包みこんでしまいましょう。本当であれば温かいままの小分けご飯を冷凍庫に入れたいところですが、冷凍庫に急速冷凍機能がない場合は庫内の温度を上げてしまうので、粗熱だけ取ってから冷凍庫に入れるようにしましょう。
早く冷凍させるために金属トレーに乗せるのもおすすめ。こちらは100円ショップのものでも十分です。冷凍した小分けご飯は、食べたい時に電子レンジで温めるだけで美味しくいただけます。こうすると、保温機能を使用せずに炊き立てのご飯をいつでも手軽に食べられるうえに、炊飯器を使う回数を減らせるので電気代の節約にもつながります。
「冷蔵庫内はギッシリ詰め込みすぎないことがポイント」というのはよく知られていますが、冷凍庫にも同じことがいえるのでしょうか?
実は違います。
冷凍庫内の温度を効率的に保つためには、なるべくピッチリと詰め込んで収納するのがよいのです。冷凍庫を開けた際に暖かい空気が入り込みやすくなってしまうため、隙間を作らないようにするのがベスト。凍った食材自体が保冷剤の役割もするため、消費電力も節電できるわけです。ただし、単純に詰め込みすぎるのはNG。冷凍庫を開けっぱなしにして探さなくて済むよう「整理してピッチリ収納」するのがコツですよ。
「節約=がまん、つらい」と感じてしまいがちですが、便利なアイテムを活用すると、必ずしもツライわけではありません。今回紹介した節約方法のうちいくつか取り入れるだけでも、翌月分の電気代で結果が表れるかもしれません。そうなると、節約もがぜん楽しくなってくるはず。
無理せず楽しく節約に取り組めるのが、いちばん理想的ですね!
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