お部屋探しの知識
賃貸住宅に欲しい設備ランキング~ファミリー編~2024年2月版
2024.02.22
インターネットで色んな物件を探して、いざ気に入ったお部屋に問い合わせてみたら、
その物件はもう他の人で決まっていて無いですね。
なんて言われたことはありませんか?
せっかく気に入ったお部屋が契約済みと聞くと、がっかりしてしまいますし、
「もう決まってるなら何でネットに掲載しているの!?」と怒りすら覚えてしまいます。
せっかく良いと思った物件が無くなっていてがっかりする気持ちは本当によく分かりますし、筆者自身も不動産会社に入社する前は同じような経験をして、怒りを感じたことを覚えています。
しかし、これは不動産会社が悪意を持って掲載しているわけではないのです。業界的なルールと根本的な情報の流れに原因があり、実はこのようなことはかなり頻繁に起こってしまっています。
さて、それでは今日のコラムは、「なぜ決まっている物件がネットに掲載されっぱなしなのか?」と「物件の情報鮮度が古い物件を見分けるにはどうしたら良いのか」についてご紹介します。
まずは仕組みについてご説明したいと思います。
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先程、「もう他の人で決まっていた」という状況はけっこう起こりやすく、業界全体のルール自体が原因ということをお話させていただきました。
じゃあ業界のルールって一体どんなものなの?具体的にどんなところに原因があるの?というところから解説していきたいと思います。
決まってしまった物件がネットに掲載され続けている理由は大きく分けて2つ、1つは「同時募集による在庫管理の問題」、2つ目に「手元に情報が届くまでのステップ」があります。
この業界では、どの不動産会社でも専任を除いて同じ物件を紹介することができます。A店でもB店でも同じ物件を取り扱っているため、どちらに問い合わせてもその物件を紹介してもらうことができるのです。
ユーザーにとっては便利なのですが、その一方で、在庫管理(空き状況の管理)が非常に複雑になってしまいます。これが「問い合わせたら決まっていた」の理由の1つです。
A店で入居者が決まっても、そのことをB店は知りませんので、B店から配信されている広告はネットに掲載され続けてしまうのです。
また、在庫確認は2週間に1度が義務であるため、ほとんどの不動産会社は最低限しか確認しません。そのため今日、入居者が決まった物件でも、最長で2週間もの間、ネットに表示され続けてしまうのです。
ちなみに決まった物件を2週間以上掲載している場合はおとり広告です。これは悪意のある不動産会社ですので、問い合わせ自体しないほうが良いですね。
また、2つ目の理由として、物件を探すお客さんに物件情報を届けるまでに多くのステップを踏まなければならないため、情報鮮度が低くなってしまうという点があります。
このように持主である大家さんとお客さんの間には複数の不動産会社が入ることが多く、情報が手元に届くまでには大体1日ほどかかります。そのため最速で処理をしたとしても、1日のタイムラグが発生してしまいます。
上の図は、ある物件の持主からお客さんに情報が届くまでの実際のスケジュールです。
4月1日の午後3時に入居者が決まった場合、管理会社から仲介会社へ情報が伝わるのが次の朝、さらにその情報を仲介会社が処理して、4月2日の午後3時にやっとお客さんの手元に到着します。
もし管理会社や仲介会社が休みだった場合、さらにお客さんの手元に届く時間は遅くなっていきます。
このようにかなりめんどくさい順序を踏んで、情報が提供されるので、そもそもの情報鮮度が低い場合が多いのです。
先程のトピックで、不動産業界は少々特殊で、情報のやりとりが未発達な業界であることをご説明させていただきました。しかし逆に言えば、そこさえ押さえれば、新しい物件情報でお部屋探しすることが可能なのです。物件情報が新しければ、それだけいい物件に出会う可能性も上がります。それでは早速3つのポイントに分けてご紹介させていただきます。
まず1番大切なことは更新日を確認することです。不動産サイトには、その情報がいつ更新されたのかが必ず表示されています。何度もお話してしまいますが、不動産広告はほぼ2週間に1度しか更新されませんので、ここはしっかりとチェックすることが重要です。更新日が当日であれば、少なくとも前日までは物件は空いてる状況のため、信用度はかなり高いと言えます。
↑※かなり下の方に表示されていることが多いです。
更新日が古いものは、情報の鮮度が落ちているため、他の人で契約が決まっている可能性が高くなります。参考程度に見る分には大丈夫ですが、まだ空いているかは正直に言って微妙です。気に入った物件の更新日が古い場合は、他にも候補の物件を見つけたほうが良いでしょう。
2つ目のポイントはできるだけ上流の情報を取りに行くことです。SUUMOやHOMESなどのポータルサイトは情報の流れの下流に位置するため、もっと家主さんに近いところに情報を見に行けば、新しい情報でお部屋探しすることができます。
野菜を直売所で買うか、スーパーで買うかの違いを想像してもらえれば分かりやすいと思います。
具体的には管理会社のホームページで物件を探す、といった方法がおすすめです。一般的に管理会社が大家さんの代わりに物件の入退去を管理していますので、最新の情報を持っています。そのため管理会社のホームページにある情報は最新で、問合せの時に“他の人で決まっている”という可能性はほとんどありません。また、管理会社は鍵の管理もしているので、見学したい時には即日で見学することができます。
名古屋の管理会社で有名なところは、「大東建託」「東建コーポレーション」「大和リビング」「セイワコーポレーション」といった大手に加え、「ライフサポート」「アスリート」「積村ビル管理」「名古屋第一不動産」「ユニホー」がたくさん物件を持っています。
最後にとても単純ですが効果的な方法をお伝えします。不動産会社に直接訪問する方法です。「えっ、そんなことなの?」と言われてしまいそうですが、これが最も簡単で効果的だと思います。更新日を見たり、管理会社のホームページを見ることもとても効果的なのですが、自分でやると少しめんどくささを感じてしまいことがあります。
せっかくの新居は楽しく探してほしいので、めんどくさい部分はプロに丸投げしちゃいましょう。
不動産会社は横の繋がりも多くあり、上記にあげた管理会社以外ともたくさん付き合いがあります。また、業者間サイトという業者だけがアクセスできるサイトを持っていますので一般サイトよりも新しい情報を確認することができます。
行く不動産会社は管理会社でも仲介会社でも大丈夫ですが、仲介会社がおすすめです。仲介会社の方が下流ですが、管理会社よりたくさんの物件を取り扱っていますし、気に入った物件はその都度電話で最新状況を確認してもらえます。
また、対応している不動産会社にはマッチングサービスを依頼することがおすすめです。あらかじめ条件を伝えておけば、該当する物件に空きが出た時に、すぐにメールが送られるサービスです。何度もお店に行かなくても良いですし、気軽に最新の情報を手に入れられるので、個人的には、この方法が1番簡単な方法だと思っています。
不動産業界は本当に古い体質を残している業界で、お客さんと我々のような不動産会社とに大きなギャップがあるように思います。
今日、このコラムを書きながら、業界にいる私自身でも不思議に思うことがあるくらいです。お部屋探しをされているみなさんには本当に申し訳なく思います。このような体制を根本的に解決できるように業界全体で変わっていかなければいけないですね。
すいません、少し話題が逸れてしまいました
今日のまとめとしては、大きく分けて2つです。
1つ目に新しい物件を探すためには不動産サイトの更新日に注目したり、管理会社のホームページを活用しながら、よりサイトを使いこなして物件を探すこと。
2つ目に、不動産会社に行って直接情報をもらうこと、また新情報が入った際に一番にその情報をもらえるようにすることが大切です。
どちらが正解というわけではありませんので、様々な物件探しの方法を試しながら自分にあった探し方を見つけてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次のコラムでお会いしましょう!
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